「【アルバム】きょうの沖縄」を見て

茨城ねーねー

2021年06月28日 22:56

琉球新報のwebサイトにある「【アルバム】きょうの沖縄」。定期購読者でなくても見られるこの欄は、こんなふうに紹介されています。「きょう撮影。アップされた写真を通して1日を振り返るまとめのページです。うれしい日も悲しい日も移ろいゆく自然の中で、きょうも沖縄は生きています」。写真中心の小さなコーナーですが、沖縄の自然や暮しが垣間見えて、ブログを書ける日も書けない日も、1日の終わりには必ず目を通します。観光地でない普通の沖縄に触れられる気がしています。

昨日27日の気温は25~29℃。(あっ、水戸と同じぐらい。)突然の雨に網戸に緊急避難する大きな蝉がいて、昼下がりの名護の市場がのんびりしていて、野甫小中学校にはリュウキュウアオバズクが来て、人びとの訪れを待つ海岸の流木は孤独で、収穫間近のうっそうとしたピーグ(イグサ)が梅雨明けを待っていて、どこでもオリオンビールが飲める炭酸用水筒が開発されていて…という具合です。

23日の慰霊の日。今年もNHKの全国中継で式典を見ていました。「島中が鎮魂と祈りに包まれる」という言葉がきまって流れますが、「島中が」という感じはあまり伝わりません。後から沖縄2紙の記事を見て、「島中が」という想像ができます。今年はその日のうちに「【アルバム】きょうの沖縄」を見たので、「島中が」という雰囲気がわかりました。雨の喜屋武岬、米須の魂魄の塔、摩文仁の健児の塔、白梅の塔、アブチラガマ、ひめゆりの塔、辺野古のキャンプシュワブ前、名護の南燈慰霊の塔、石垣島の戦争マラリア慰霊の碑…。

激戦地だった南部だけでなく「島中に」、規模は縮小されながらもいつも通りの祈りの姿があったことがわかりました。

そして、【アルバム】には、式典後、ハンストを続けていた具志堅隆松さんのもとを訪れた玉城知事の写真も。少しホッとしました。遺骨の混じる南部の土砂を、新基地の埋め立てのために海に投げ込むことは許されない、という正当な訴え。どんなに難しくとも応えてほしいと思います。

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